home > Dr美穂の一言コラム No3.審美治療について
このコーナーでは皆様からよくある質問や、今注目されている治療法などの紹介を行っていきます。
白い物(セラミック)を用いているだけが審美歯科治療ではありません。審美歯科とは歯周組織が健康で機能的にも問題がなく、見た目においても調和がとれ、長期的に安定した治療のことをいいます。
テトラサイクリンという抗生物質の服用などにより、生まれながらに歯の色が暗く、茶色っぽい色を呈している場合があります。重度の場合では、歯牙漂白だけでは色の改善は難しいといえます。このような場合は、歯牙の表面を一層削合し、セラミックベニアを貼り付ける方法が有効であると思われます。
歯の色には個人差があります。しかし、最近では歯の色を白くしたいという患者さんからの要望が多いようです。当院では、歯を削らずに白くするという方法を行っています。しかし、症例2のようにテトラサイクリン等による生まれながらにして歯牙の変色があるケースでは、限界があります。重度のケースでは、ラミネートベニアによる方法などが適しているといえます。
歯肉が喫煙等で黒ずんでいる方などに適した治療法であるといえます。生まれながらにメラニン色素が多い方に歯肉の黒ずみが強いのも事実です。喫煙者の場合は、喫煙をやめ、歯肉の漂白を行えばニコチンによる黒ずみは解決できますが、メラニン色素が生まれながらに多い方の場合は、定期的に行う必要があります。